答えなんてない

 去年の夏頃。私は高3で受験の真っ只中でした。はっきりとした理由はないです。何かふたりの間に「ズレ」が生じて、私は当時一番仲の良かった友人と絶縁状態になりました。

 もう今更一年以上も前のこと考えても答えなんてでない。誰が正しかったのか、私が間違っていたのか、どうするべきだったのか、何が最良の方法だったのか、なんて今更分かってもどうしようもないけれど。
 時間が経って、もう全てがうやむやになってしまったし、相手のことも忘れた。生活に必要ない。だから奥のほうに埋もれてしまった。でも時々気にかかってその存在を確かめようとする。弁解でもしようか? と思う。過去のことにこだわるなんて、女々しくて厭なんだけど。
 でも、確実に相手だって生きてる。存在している。一緒に過ごした日々は嘘じゃないし、消えない。共通の友人に会うとき、どうしても思い出すし、相手が透けて見えるんだ。苦しいとか悲しいとかでは、ない。只、その共通の友人に気を遣わせてしまうのが嫌なのだ。自分だって、気まずいしモヤモヤした厭な気分になる。前のように戻れたら、どんなに楽かと思う。