音楽をください

私は誰かに見つけてほしかった。
「私」を見つけてほしかった。
そういった思いから舞台に立っているのだと 気付いたのはいつ頃だったろう?
舞台の上に立つことで 多くの人に認識はされるけれども
それは「私」を見てくれているのではないと
知ってはいても それでもなお
立つことをやめられなかった。
そこはひとつの私の居場所で 私の生きる場所だったのだ。